こんにちは。
大阪府池田市で発達が気になるお子さん、学習につまずきのあるお子さんの教室をしています、作業療法士の中西亜弥です。
リィーノこどもセラピーでは、将来のお仕事から逆算して今子どもたちが必要な力を遊びや学習を通してサポートをさせていただいています。また、保護者、保育士、教職員の先生方に向けた研修や講演活動を行っており、その学びを深める場として“リィーノ発達ゼミ”も運営しています。
今回は、前年度に引き続き、今年度も猪名川保育園様からお声がけいただき、「○○を考える力を育むには?」をテーマとした職員研修を担当させていただきました!
こうして継続的に学びの場づくりに関わらせていただけること、とてもありがたく思っています。
「服の前後」「のりを適量取る」の背景とは?
今回、現場の先生方からは、
「服の前後、靴の左右が分かりにくい子にどうしたらいい?」
「制作でのりを使うときの説明の仕方がうまくいかない」
「紙の大きさによってのりの量や加減が難しい子にどうしたらいい?」
といったご相談をいただきました。
着替えで前後を間違えないのも、のりを適量使うにも、
「安定した姿勢、腕をひねる動き、手指をばらばらに動かす力、考える力(認知)」
などさまざまな運動発達や認知発達の要素が関係しています。
考える力を育てるためには、感覚や運動発達が欠かせません。
ついつい「よく見て!」「もうちょっと少なく!」と言葉での声かけをしてしまう場面が多くなる着替えや制作ですが、実は、考える力を育むために必要となる前段階の“感覚や運動発達”が十分に獲得しきれていないのかもしれません。
考える力が身体と繋がってることを体験するワーク
今回は、着替えチームとのりチームにそれぞれ分かれ、
①それぞれどんな育ちの力が必要になる?
②①で出た力を育てるための遊び・活動、支援を考えよう!
といったグループワークをメインに行わせてもらいました。
体験ワークでは、
・肩をすくめたまま、手を伸ばしてみる
・手のひらを下に向け続けたまま、片腕を袖から抜いてみる
・画面の絵を言葉で仲間に伝えて!
などなど、着替えとのりを使うときに、実は身体や手指の使い方や感覚の理解、考える力(認知面)の育ちなどが関わっていることを、体感していただきながら考えていただきました。
言葉って曖昧だよねを体感するワーク
「言葉だけで絵を仲間に伝えよう!」
参加者の声(一部抜粋)
実際に参加された先生方からは、何気なくしている一つ一つの動作がこんなにも難しいことをしているのかぁと感想をいただきました。
一つの動作をするのに、様々な力が必要になるとわかり、違った視点でサポートを考えようと思いました!また、大人でも不得意な事があるので、子どもにとってはハ-ドルの高い声かけをしてしまっていたなぁと反省しました。 私も一緒に成長させて頂きます。 ありがとうございました☆
11〜15年目 保育士
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