身体

子どもの崩れる姿勢。どうしたらいいの?

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お子さまが学校や園で椅子に座ると、姿勢が保てずに次のような様子になっていませんか?

  • 椅子の上で、立て膝やあぐらをかく
  • 椅子に座るとずり落ちてしまう(社長座り)
  • 机にうつ伏せてしてまう
  • お友だちや壁にもたれる

また、タブレットや本を見るとき、ミニカーなどのおもちゃで遊ぶときに、よく床に寝そべっているというお子さんも多いかもしれません。

姿勢を保つ力を育むためには、「どうしたらいいのか」「その注意点」「考えられる原因」の順にお伝えします!

どうしたらいいの?

姿勢を保ちやすくするためには、 地球の重力に対して姿勢を保持するためにはたらく筋肉である、抗重力筋(こうじゅうりょくきん)の力を育てる必要があります。

  1. 伸展姿勢(しんてんしせい)の発達を促す
  2. 屈曲姿勢(くっきょくしせい)の発達を促す
  3. バランスなどの平衡感覚(へいこうかんかく)を養う
  4. 椅子を見直す

これらに加えて、「身体をひねる」「左右に動く」など様々な姿勢や運動を生活や遊びの中で行うことも効果的です!

伸展姿勢

伸展姿勢とは?

身体を反り返らせるような姿勢のこと。
頭や背中の筋肉を重力に逆らわせます。

伸展姿勢を促す遊び

おうちで行いやすい遊び
  • バランスボールにうつ伏せで乗り、前後に揺れる
  • うつ伏せながら頭、腕、脚を挙げて、飛行機のような姿勢をとる
  • バンザイをする(手を伸ばす)
リィーノでよくする遊び
  • バランスボールにうつ伏せで乗りながら、パズルをする
  • バランスボールにうつ伏せで乗りながら、ボールを入れる
  • ポニースイングにうつ伏せで乗り、前方のかごに物を入れる

屈曲姿勢

屈曲姿勢とは?

仰向けで全身を丸め、床から頭を持ち上げてお腹を見るような姿勢のこと。
お腹や手足を曲げる筋肉を使います。

屈曲姿勢を促す遊び

おうちでできる遊び
  • バランスボールに座り、大人が揺らしても落ちないようにする
  • 四つ這いになった大人に、下からしがみつく
  • だっこで大人の身体にしがみつく
  • 仰向けで体を丸めて(ダンゴ虫のような姿勢)10秒キープ
大人にしがみつく / だんご虫ポーズ
リィーノでよくする遊び
  • ポニースイングから落ちないように、うつ伏せでしがみつく

平衡感覚

平衡感覚とは?

身体の傾きや動きを感じる感覚のことで、バランス感覚とも呼ばれています。

おうちでできる遊び
  • 片足立ちをする
  • 線やひも、ロープの上を歩く
  • でんぐり返り
  • 布団など不安定なところで同じ姿勢で10秒ストップする
リィーノでよくする遊び
  • トランポリンを跳ぶ
  • ポニースイングに乗りながら、ボールを取る
  • ソフトブロック渡り

加えたい動き

身体をひねる・またぐ・しゃがむ

近年室内のバリアフリー化が進み、昔に比べるとお子さんが生活の中で運動する機会がとても減ってきています。

身体をひねる、またぐ、しゃがむ、手足で身体を支えるなどの動きを意識してみてください。
姿勢を保持するために必要な力に繋がりますよ!

おうちでできる遊び
  • 牛乳パックを並べて、両足ジャンプ・またぐ
  • 机や椅子の下、大人の足の間などをハイハイで通り抜ける
  • ツイスターゲーム

椅子を見直す

椅子と机の高さが合っていないと、姿勢は崩れやすくなります。
お子さんの足の裏が床に届いているか確認してみてください。

また姿勢を正すことは大切ですが、姿勢を正すことにエネルギーを注ぎ過ぎると、お子さんも疲れてしまい、本来したいことに集中できなくなります。

活動に集中したいときは、市販の姿勢をサポートしてくれるクッションなどを利用することもオススメです!

発達を促す上での注意点

お子さんが、姿勢を変えることや不安定な場所での遊びに怖がったりすることがあるかもしまれません。
反対に、激しく身体を動かしたり、危ないところで遊ぶことを好む場合もあると思います。

これは、感覚の受け取り方がひとりひとり異なるため。
感じやすい子もいれば、感じにくい子もいます。

お子さまの反応や表情をよく観察して、お子さまにとって無理がなく、楽しい!と思える遊びを行いましょう!

4つの配慮

無理強いはしない

不安を高めてしまいます。
焦らずゆっくりお子さまのペースで、お子さま自らやってみたい!と思える遊びをしましょう!

安心してできる姿勢から始める

まずは、ハイハイなどの自分の手足で身体を支える姿勢や座ったままいろんなところに手を伸ばすなど、姿勢の変化が少ない遊びから行いましょう。

自分の手足で身体を支える経験を積むと、姿勢が崩れても戻れることが分かり、少しずつダイナミックな動きにチャレンジできるようになりますよ!

安定性の高い遊具を使う

不安定な場所や高さがある場所は、恐怖心の強いお子さまにとっては避けたくなるところ。

まずは大人の身体や床の上など安定した場所で、様々な姿勢や運動を行いましょう!

遊具の高さを低く設定する

ブランコやバランスボールなどの不安定な遊具で遊ぶときは、足がつく高さで行うことで、安心感を持ちやすくなります。遊びに取り組みやすくなります!

また、お子さん自身が遊具をコントロールできるように設定しておくと、自分から進んで様々な姿勢や運動に挑戦する可能性が広がります。

そもそも、なぜ姿勢が崩れるの?

姿勢を保つために必要な筋力が弱い

重力に抗する姿勢を保つ筋力が弱いと、姿勢が崩れやすくなって立て膝を立てて身体を支えようとしたり、床に寝ころびやすかったり、机に突っ伏したりする様子が垣間見れます。

筋緊張が低い

普段は意識されていないが、筋肉は一定の緊張を保っており、筋肉のもともとの張りのことを筋緊張(きんきんちょう)といいます。
筋緊張が低いことを低緊張(ていきんちょう)ともいいます。

筋緊張が低いと、姿勢を保ち続けるのにとてもエネルギーが必要になります。
そのため、疲れやすく、姿勢を保持する時間が短かったり、壁や人にもたれかかったりしてしまいます。

決して、だらけているわけではありませんよ!

前庭感覚からの情報をうまく処理できていない

前庭感覚(ぜんていかんかく)とは、耳の奥にある身体の揺れや傾き、回転、スピードなどを感じる器官を通して、身体のバランスをつかさどる感覚です。
この感覚は、目の動きのコントロールや筋緊張の調整、自律神経との連携など私たちが日常生活を支障なく送るための土台となるもの。

前庭覚の働きがスムーズでないと、自分の体がどれくらい傾いているのかが分からなかったり、筋緊張の調整が難しく、姿勢を保ちにくくなるのです。

まとめ

崩れる姿勢へのアプローチ方法やその理由をお伝えしてきました。

今回は身体の機能面から考えられる理由を挙げましたが、他にも考えられる原因はたくさんあります。
お子さまひとりひとり崩れる理由は異なります。

  • 姿勢を保つために必要な筋力を育てよう!
  • バランスなどの平衡感覚を養う力を育てよう!
  • お子さまのペースで、無理強いはせず、お子さま自身が「やってみたい!」と思う活動や遊びをしよう!

お子さまのこと、1人で抱え込まれていませんか?

「なぜ?」と思うお子さまの言動は、
お子さまからの「てつだって!」「どうしたらいいの?」という
SOSのサインなのかもしれません。

気になるお子さまの発達について、
経験豊富な作業療法士・保育士がお話を伺います!

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