代表インタビュー

AYA NAKANISHI

中西 亜弥

作業療法士

リハビリテーション病院、児童発達支援センター、児童デイサービス(児童発達支援事業所・放課後等デイサービス)での勤務を経て保健センターや保育所、幼稚園、小中学校への巡回相談にも従事。
500人以上の発達障がいや染色体異常などの子どもたちと作業療法を通じて関わり、個別サポートや職員の方への指導・提案を行う。また、職員や保護者向けの講演会も実施。

活動・実績
  • 2019年度内閣府「地域コアリーダー事業」青少年分野フィンランド派遣団日本代表青年として派遣される。
  • オンラインで発達障がい児への学習支援にも取り組み、高校受験合格実績あり
  • 塾講師歴4年(小中学生の英語・数学・国語を指導)
  • 食生活アドバイザー2級取得

リィーノの成り立ち

できる範囲でお力になれることはないかなぁ

「小学校に入学すると、子どものことを相談する場がない」
「発達相談に行ったけれど、様子を見ましょうとだけで終わってしまった」

幼稚園、保育所、小中学校の巡回相談を通して、このようなご相談をたくさん保護者からいただきました。

豊能町のお住まいの方が、子どもの相談や療育を受けるためには、車で1時間弱かけなければないという現状でした。
幼少期に住んでいた豊能町の自宅を改装し、発達が気になる子どものための教室をオープンしたのが、リィーノこどもセラピーの始まりです。

池田教室のオープン

個別セラピーで関わる子どもたちが、1:1の場ではしっかりと育った力を発揮できるようになってきました。
しかし、幼稚園・保育所・学校などの大きな集団では力が発揮できない子がたくさんいます。

次のステップとして、2〜5人の小さなグループで「お話を聞く練習」「順番を待つ」「一斉指示を理解する」など社会性のスキルを育んでいければいいなあ…と考えていました。

そんな時、元同僚で前職を退職するというふたりと話をしていると、リィーノの想いに賛同してくれました。
信頼できるスタッフが2名いるのであれば、グループセラピーもできる大きな教室が開けるのではないか?

こうして池田教室の立ち上げがスタートしていきました。

リィーノに込めた想い

リィーノの由来

教室名のリィーノは、ハワイ語の「lino(リノ)」という言葉を小さな子どもでも言いやすいように伸ばし、名付けています。
linoには「光り輝く」「結びつく」という意味があり、いろんな人やモノや場所と繋がって1人一人の個性が輝くようにと想いを込めています。

誰にも相談できずにいる苦しさに

「療育に相談に行ったが、約1年待ちで不安だ」
「発達相談に行ったが、具体的な解決策をもらえなかった」
「塾に行っただけど全く学力が伸びなかった」

このような思いを持たれて、リィーノにご相談いただくことがほとんどです。

おひとりで不安や悩みを抱え込まず、お子さまとご家族にとって良い方向に進めるように、作業療法の考え方を主とした科学的なアプローチを用いてサポートして参ります。

当事者家族として

私自身、きょうだいが発達障害であり、当事者家族のひとりです。

幼少期は、どこへでも行ってしまうほどの多動っぷり。ちくわと牛乳しか食べない偏食っぷり。
学生時代は、英語の本文をノートに書き写すだけで1時間弱かかり、テストの点数は取れない。

「怠けている」「ふざけている」と関わる大人に言われる姿をずっとそばで見てきました。

このような状況でも、「相談場所を変えれば違うことを言われ、具体的な解決策を教えてもらえなかった」といつも両親は話します。

医療や療育に関わるまでではないんだけど、なんだか発達が気になる。
子育ての相談をしたいけど、相談する場がない。

「私たち家族と同じような思いをする方が1人でも減ってほしい。」

そんな思いで教室を運営しています。