おうちで簡単にできる運動あそび7選。線の上を渡る編

緊急事態宣言、雨続きなGW。
きっと子どもたちはエネルギーを持て余していますよね。
おうちの中で何して遊ぼうか…と思われている方も多いかもしれません。
今回はリボンまたはマスキングテープ(ガムテープでもOK)1つあればできるおうち運動あそびを7つご紹介します。
ちょっとルールを加えるだけで、身体を育む運動が室内でできますよ♪
室内遊びのヒントになれば嬉しいです^^

この記事を書いた人
Aya

プロフィール

  • こども専門の作業療法士
  • リィーノこどもセラピー 運営(6年目)
    (発達が気になる、学習につまずきのある子の教室)
  • リィーノ発達ゼミ運営(のべ250人受講)
    (子どもに関わる職種のためのセミナー・ブログ)
  • 幼稚園・保育所、小中学校の巡回相談員
  • 保護者・職員向けのセミナー依頼 年30件以上
目次

リボン・テープの上を渡って遊ぼう

準備するもの

準備するもの
  1. 長いリボン(マスキングテープでもガムテープでもOK)
  2. スタート・ゴール位置の目印になる物(滑り止めやマステで印を付けるでもOK)
  3. 牛乳パック(積み木など直方体のものなら何でもOK)
Aya

絶対ないといけない訳ではありません。
使える物を家の中から探すのも楽しい遊びになりますよ^^

rule1.両足ジャンプ

まず、写真のようにリボンまたはマスキングテープを床に置きましょう(貼りましょう)。
まっすぐ置く(貼る)ところも、是非子どもたちにさせてあげてください。
いい力加減の練習になりますよ^^(時間も稼げるしね笑)

足マークから●へジャンプしてみましょう!
リボンを踏まずにジャンプすることができるかな?
着地するときは、両足をそろえられるかな?

両足ジャンプは2歳後半くらいからできるようになりますが、思ったところにジャンプができるようになるのは4歳を過ぎないとなかなかできません。(4歳になったからと無理にさせる必要はないですよ*)
2〜4歳のお子さんは、リボンを越えられたかな?とジャンプを楽しむだけでも十分です♪
一回一回身体の向きを変えて、正面にジャンプすることの楽しさを味わってください*

線のジャンプが簡単になってきたら、少し高さのある物を線の上に並べても楽しいかもしれません。
お子さんと線の上に並べられる物を家から探すところから楽しんでみてね^^

rule2.横ジャンプ

今度は足マークから●へ横にジャンプ!
身体をわずかにひねる動きが入ってくるため、正面に向かってジャンプするよりも難易度があがります。
身体の滑らかな動きを育むためには、身体をひねる運動がとても大切です。

rule3.斜めジャンプ

次は、足マークから●へ斜めにジャンプ!
●印に目掛けてジャンプする場合は、力のコントロールが必要になります(4歳頃〜でき始めるよ)。
4歳までのお子さんは、●印にとらわれず、斜めにジャンプすることを楽しんでくださいね*

繰り返し遊んでいる中で、どれくらいの力加減でジャンプするといいのかということを学んできます。
失敗しても、「違うやん!この丸でしょ!!」「なんでできないの!」といったネガティブワードは禁句。
「もう1回!」「ざんねーん!笑」とゲーム感覚で楽しんでくださいね♪

rule4.またぎ(チョキ)ジャンプ

写真のように、リボンをまたぐようにして足を置きます。リボンを踏まないようにジャンプしながら両足を入れ替えながら進んでみましょう。
足ジャンケンのチョキで進む感じです。
どのタイミングで足を入れ替えると良いのかといったイメージ通りに身体を動かす力を育むことができます。
また足でチョキをする姿勢を保つためには、身体のひねりやバランス感覚が必要になるため実は難しいんです。

慣れてきたら、手拍子などリズムに合わせて両足を入れ替えられるかチャレンジしてみましょう。
同じ動きでも少しルールを付け加えるだけで、遊びに変化が生まれ、身体の使い方も変わります。
なによりも子どもたちが飽きずに取り組みやすくなりますよ*

rule5.障害物をまたいで渡ろう

線歩きやジャンプに慣れてきたら、写真のように線の上に牛乳パックなどを置いて、障害物をつくりましょう。
障害物を当たらないようにして線の上を歩いて渡れるかな?
少しずつ障害物の高さを高くしていくとスリルも満点。
自分の足がどれくらいあげられるのかというボディイメージ(身体の輪郭)を育むにも最適です。

実はバリアフリー化が進み、生活の中で子どもたちは足をあげる機会が昔よりも減っています。
障害物をまたぐ運動は、足腰を鍛えるいい運動になります。よく言われる体幹トレーニングですね^^
ちょっと普段の生活の中に、足をあげる機会を意識して入れるだけで身体の使い方を育めます。
是非、やってみてくださいね!

rule6.タンデム歩行

写真のように、踵と親指を付けながら線の上を歩けるかな?
この歩き方のことを、タンデム歩行といいます。
これは、4歳以降のお子さんにおすすめ。
4歳までの子はできなくても真似てみるだけで十分楽しんでくれるはずです^^(できないのがまた可愛い♡)

大人も是非一緒にやってみてください。
なかなかバランス感覚が必要になる運動です。
慣れてきたら、いらなくなった本などを並べて高さを作って、トライしてみても面白いかもしれません^^

rule7.物を運びながら歩いてみよう

線の上を歩くのに慣れてきたら、手も使っていきましょう!
お盆の上におもちゃを載せて運んだり、写真のようにサランラップの芯や筒の上にボールを載せて運んでみたり。
足元だけでなく、手元も見る必要があるため難易度がグンと上がります。
“歩きながら運ぶ”という同時に2つのことをする力も必要になります。
この活動も4歳〜楽しめると思います。線を気にせず運ぶだけであれば2歳ごろから楽しめますよ^^

どんな力が育まれる?

今回ご紹介した線を歩いたり、ジャンプしたりする運動遊びは、様々な身体の使い方の育ちに繋がります。
たとえば、

  • 体幹や太腿の筋力アップ
  • 重心移動の練習(身体を滑らかに使うために必要)
  • 力のコントロール
  • ボディイメージ
  • 目と手の協調性アップ(目と手のチームワーク)
  • 目と足の協調性アップ(目と足のチームワーク)
  • 両手の協調性アップ(手と足のチームワーク)
  • 同時に2つ以上のことをする力(同時タスク)
  • イメージ通りに身体を動かす力

などなど、山盛り。
何気ない動きも、子どもたちにとっては最高な身体づくりのチャンスなんです。

さいごに

おうち運動遊び第1弾、いかがだったでしょうか。
なるべく準備がいらず、すぐにできる遊びを今後も紹介したいと思っています。
なかなか外に出かけられない状況ですが、ぜひおうちの中で楽しんでもらえるヒントになれば幸いです。

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