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数の概念を楽しく育むオススメボードゲーム!【バス・ストップゲーム】
私たちはどのようにして数の概念を理解したんだろう・・・?
と小さなお子さんをお持ちのママパパや関わっている保育・教育関係者は思うことってありませんか?
ママパパや学校の先生からは、下記のような質問をよくお受けします。
数を数えてから全部で何個?と聞くと、また数え始めてしまうのはどうして?
計算はできるのに、文章題になるとなぜか全く違う計算をする…
なんで分からないんだろう…どう子どもたちに伝えるといいのだろう?
そう思う方も多いと思います。
以前、インスタライブでも“数の概念”をテーマにお話をさせて頂きましたが、同じように思う方が予想以上に多くびっくりしました。
今回は、そんな数の概念を遊びながら学べるお気に入りのボードゲームをご紹介します!
※インスタライブ は不定期開催ですが月2回ほどしています!
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- 10までの数を数えることが苦手。
- 10までの数のまとまりを理解することが苦手。
- プリント学習以外で、算数の基礎を楽しく学べるものを探している。
- 足し算と引き算をいつ使うのか分かっておらず、計算はできるけど文章題になると解けない。
プロフィール
- こども専門の作業療法士
- リィーノこどもセラピー 運営(6年目)
(発達が気になる、学習につまずきのある子の教室) - リィーノ発達ゼミ運営(のべ250人受講)
(子どもに関わる職種のためのセミナー・ブログ) - 幼稚園・保育所、小中学校の巡回相談員
- 保護者・職員向けのセミナー依頼 年30件以上
数の概念ってなあに?
基数性
基数性とは、“大体これくらいの数”と分かること。また、対象物の数を数えた時に、最後の数がその全体の大きさを表すこと。
序数
「○番目」「〜より多い/少ない」など物事の順序の位置づけのこと。
バス・ストップゲーム
ルール
本来はサイコロを2つ使いますが、最初はサイコロを1つだけ使った簡単バージョンで取り組むことが多いです。
今回は、サイコロを1つだけ使ったバージョンのルールでご紹介したいと思います。
①サイコロを振って、出た目の数だけバスを進める
②「+」マークに止まったら、サイコロの目の数と同じ人数の乗客を乗せる。
「ー」マークに止まったら、サイコロの目の数と同じ人数の乗客を降ろす。
③ゴールに着いた時、バスにお客さんをたくさん乗せていた方が勝ち。
サイコロを2つ使うと工程数が増えて混乱する子場合は、まずは1つのサイコロを2回投げるルールで遊んでみてください。
慣れてきたら、サイコロを2つにしてルールのレベルを上げていきます^^
工程数を少しでも簡単にすることも、抵抗感を減らすためにはとても大切です!
お気に入りポイント1:「基数性」を育む
サイコロの目と同じ数だけ乗客を乗せる・降ろす作業を通して、実際に手を動かし(身体を知るための3つの感覚)、目で見て(視覚)、耳で聞いて(聴覚)と様々な感覚を使って基数性を学ぶことができます!
また、乗客をバスに乗せるためには手元を目で見ながら操作する必要があるため、目と手の協調性(目と手の連携)も育むことができますよ^^
感覚については、「感覚」ってなあに?運動・学習・社会性の基盤となる7つの感覚をお読みください。
お気に入りポイント2:「序数」を育む
サイコロを転がして、「4個目まで進んで!」というやりとりが頻繁に楽しめるのはすごろぐゲームの醍醐味!
ゲームを楽しむ中で、自然と序数性を学んでいきます。
また、バスに乗っている乗客の数を見て、「○人多いね(少ないね)」という比べる力も身につけられます。
最後には1番あーちゃん!2番ママ!3番パパ!と勝ち負けの中でも、序数の理解を育めます。
さらに、コマを動かすためには、1つずつマスを見て数える必要があります。
目で見て、手で動かしてを繰り返すうちに見る力を育てることにも繋がっていきます。
お気に入りポイント3:“増えた”“減った”を感覚的に学べる
「+」「ー」などの記号はとても抽象的なので、記号を見ただけで意味を理解するのは実はとても難しいこと。
手を動かして、お客さんを乗せたり降ろしたりする中で、自然と足し算・引き算の基礎を学ぶことができます。
お気に入りポイント4:「空間認知」を育む
すごろくのボードは、5ピースパズルでできています。
ピース数は少ないですが、どこから繋ぎ合わせると良いのか、楕円の形というあまりない形で子どもたちはいつも試行錯誤。数も形もこのボードゲーム1つで学べちゃう優れもの!
※今販売されているものは、少し形が違うものになっているかもしれません。
お気に入りポイント5:勝ち負けの経験が積める
序数のところでもお伝えしましたが、勝ち負けの順番は序数を理解するためにもってこい!
ゲームが終わったら何人多かったか/少なかったかを乗客カードを並べて確認してみてください。
大人はパッとみてどっちが多いか少ないかということが分かりますが、数を興味を持ち出した子どもたちは、一つずつ数えて確認する方が分かりやすいことが多いです。
まとめ
- 数の概念には、基数性と序数の2つがある。
- バス・ストップゲームには、数える、集める、並べる、何個進む、何番目、全部で何人(合計)、空間認知という数の概念の基礎となる要素が全て詰まっている優れもの!
なんといっても、このゲームイラストが可愛くないですか?^^
(写真は旧バージョンなので、現在売られているものとデザインが異なります)
可愛い!面白そう!って立派な動機づけ。
子どもたちが面白そうと思えば、お勉強に繋がる活動も積極的に参加してくれることが多いですよ。
もちろん、このゲームでなくても、おうちにあるすごろくなどのゲームでも十分に上記の力を育むことができますよ*
何事も遊びながら楽しく♪
勉強は遊びながらでいいんだなあ〜と思ってもらえたら嬉しいです。