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【インスタライブを開催しました!】余暇・休み時間の支援とは
6月13日(火)、発達障害専門塾のmarbleの作業療法士 津田さんとインスタライブを行いました!
気づけば1時間半も話しておりました・・・笑
今回のトークテーマは、「余暇・休み時間」の支援について!
聞きにきてくださったみなさまとのやりとりも、すごく楽しく私自身学びがたくさん^^
お話しした内容をみなさまにもシェアします。
プロフィール
- こども専門の作業療法士
- リィーノこどもセラピー 運営(6年目)
(発達が気になる、学習につまずきのある子の教室) - リィーノ発達ゼミ運営(のべ250人受講)
(子どもに関わる職種のためのセミナー・ブログ) - 幼稚園・保育所、小中学校の巡回相談員
- 保護者・職員向けのセミナー依頼 年30件以上
あなたにとって余暇とは?
作業療法士は職業柄、対象者(リハビリなどを受けられるご本人)の方の「余暇活動」を考えることが多いのですが、一般的には「余暇」という言葉を使うことは多くないかもしれません。
余暇は、趣味と捉える方もいれば、隙間時間と捉える方もいるかもしれません。
次のようなシチュエーションではどうでしょう?
明日急に休みになった!
さて、あなたはどうする?
急に休みになられても困るよ・・・
何をしたらいいんだ・・・
やったー!!
買い物に行って、ずっと行きたかった美容院にも行って。
平日しかいけない市役所にも行ってこよう!
どちらかのタイプに分かれることが多いのではないでしょうか?
予定を立てるためには、段取りや優先順位を考える必要が出てきます。
予定通りの休みの過ごし方はもちろんですが、このような急な休みをどう過ごすかということを考えることも大事なことですよね。
学校でトラブルが一番起こりやすいのはいつ?
みなさん、クイズです!
学校でトラブルが一番起こりやすいのはいつでしょうか?
通っている保育所や幼稚園の先生と何度も話し合い、入学前に学校や教育委員会に就学相談に行き、入学準備をされる方が多いと思います。
その中でも見落とされることが多いのがこの時間。。
正解は、休み時間。
就学前に一番心配される授業は、始まりと終わりがきっちり決まっていて、先生が教室にいて何をするのか明確な指示があります。
そして、自分専用の机と椅子があるので、どこにいたらいいかも分かりやすい。
なので、事前にトラブルを回避できることが多いんです。
一方、休み時間は、自由な時間。
自由な時間は、何をしていいか分からない時間にもなりうるのです。
自由は不自由。
どう過ごしていいのか思いつかず、激しい行動で伝えようとしていたり。
お友達と一緒に遊びたいけれど、どう伝えたらいいか分からず、ちょっかいをかけるという方法でお友達に関わり、結果トラブルになってしまったり。
休み時間にやっておかなければいけない段取りがうまくできず、気持ちが切り替えにくくなってしまったり。
トラブルの原因には、必ず理由があります。
休み時間は、大人がいない場面も多く、その理由を探ることも難しい時間帯です。
学校によっては、休み時間に生徒と一緒に遊ぶところが増えてきているという情報もいただきました。
私が巡回相談で伺っている小学校も、先生が子どもたちと一緒に運動場を駆け回ってくれています。
これは、学校の人員配置や先生方の仕事量の多さなどもあるため、どこでもこの方法を求めるのは難しいと思います。
地域の方々と助け合いながら、その地域にあったやり方を見つけていけるといいですよね。
楽しみ方は人それぞれ
津田さんがオススメしてくださったゲーム「ザ・マインド」
1〜100までの数字のカードを無作為に配って、小さい数から大きい数に言葉を使わずにみんなで並べていくという協力型ゲーム。
大多数は、みんなで目配せをしたり、表情で伝えたり、小さい順にカードを並べられるかどうかをワイワイ楽しむゲームかもしれません。
津田さんのところの塾生の中には、自分の数が置けるまでその場を離れたり、自分のカードにだけ集中していて、そのカードを出すことだけを楽しむ子がいたりするそうです。
それもそれぞれの楽しみ方があるということを知っておくために、目の前のお子さんの得意・不得意・興味のあることなどを知っておくことが大事だよねという話をしてくださいました。
ゲーム、YouTubeとの付き合い方
ゲーム・YouTubeとの付き合い方は、保護者のみなさんからもよくご相談をお受けします。
新しいゲームやYouTuberさんが次々と出てきて、大人の私たちが子どもたちの話に付いていけないことって多いですよね。
インスタライブを見てくださっていた方からの質問をいただきました。
関わっているお子さんが、ゲーム・Youtubeに夢中。
本人が興味のありそうな他の遊びを提案してみても、なかなか広がりません。
どうしたらいいですか?
ゲームにハマる背景を見てみる
ゲームは、「もっとやりたい!」を綿密に計算されて作られているもの。
これに関わる大人は勝たなければいけない。と津田さん。
そのお子さんがゲームやYouTubeにハマっている背景はなんなんだろうか?
お子さんの特性や性格、ゲームの特性など全て分析する必要があります。
実際にお子さんとゲームを一緒に大人がしてみることで、見える世界もあるはずです。
フィンランドのユースセンター
リィーノ中西は2019年に内閣府地域コアリーダープログラム事業でフィンランドに10日間派遣され、フィンランドの青少年の子どもたちが過ごす場を視察してきたことがあります。
その中で、ユースセンターという中高生が放課後に過ごせる場所(日本の学童などが近いかな)を2ヶ所訪れ、その1つがゲームに特化したユースセンターでした。
そのユースセンターの職員の方は、ゲームをする中で子どもたちの心を開きながら、子どもたちの近況を聞いたり、悩み相談を受けたりしているそうです。
やりとりに苦手さを持っている子どもたちも、少しずつゲームの世界だけでなく現実世界でもやりとりが広がったり、ボードゲームを楽しめたりと興味の幅が広がっていくお話を聞かせてもらいました。
「ゲーム=悪いもの」とい考えが、まだまだ根強いかもしれません。
この視察を通して、大人がゲームとどう付き合っていくかを知ること、そのためにまずは大人がゲームを知ってみることで、子どもたちへの関わり方も変わるんだと強く感じました。
ちなみに、日本にもユースセンターは少しずつ増えてきているんですよ^^
どんな大人になって欲しいと願ってる?
フォロワーさんからご質問をいただきました!
子どもたちには、社会にでたときにどのような大人になってほしいと願って接しておられますか?
「ご飯が食えるように!」と即答してくださった津田さん。
ご飯を食べるようになるには、いろんなスキルが必要なことは想像ができますよね。
リィーノに通ってきてくれている子どもたちにも、社会で必要なスキルを一つずつ学んでいってもらっています。
どんな力を育てていくことで、子どもたちの未来に繋がっていくのでしょうか。
これを改めて考える機会を作りたくて、津田さんに講師をお願いしてセミナー開催が決まりました!
7月17日(祝・月)「改めて考える、支援とは」セミナーで一緒に考えてみませんか。
詳細・お申し込みは、こちらから。