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道具操作に繋がる!?ハイハイが大切な理由
ハイハイは大切と言われても、理由はよく分かりません。
それに、うちの子はもう立っちゃったし…。
それでもハイハイはした方がいいですか?
ハイハイが大切とよく言われますよね。
ハイハイはいろんな育ちに関わってくるのですが、今回は鉛筆やお箸などの道具操作につながっていくことについてお伝えしたいと思います!
- ハイハイは大切と言われるけれど、理由がよく分からない
- もう歩けるようになったのに、ハイハイをする必要性が分からない
- ハイハイをさせようと思っても、すぐに立ったり歩いたりしてしまう
プロフィール
- こども専門の作業療法士
- リィーノこどもセラピー 運営(6年目)
(発達が気になる、学習につまずきのある子の教室) - リィーノ発達ゼミ運営(のべ250人受講)
(子どもに関わる職種のためのセミナー・ブログ) - 幼稚園・保育所、小中学校の巡回相談員
- 保護者・職員向けのセミナー依頼 年30件以上
ハイハイは道具操作の土台づくり
手首の角度に注目!
ハイハイをしている時の手首の角度を見てみてください。
下の写真のように手首が腕に対して上にあがっていますね^^
この手首の使い方がとても大切なんです。
なぜ、手を上にあがっている状態が大切なんでしょう?
次の写真を見てください。
お箸を持つときも、鉛筆を持っているときも手首が上にあがっていますよね。
私たちは道具を扱うとき、手首をあげた状態で操作することが多いんです。
ハイハイでしっかりと手を床につけて身体を支えるという動きは、この手首の動きを育むためにとても大切になります。
お箸を上手に持てるコツについては、スプーンが手離せない。お箸の練習を楽しくするには?の記事を参考にしてみてくださいね。
手の発達を促す
手のひらをパーにした状態でグッと力を入れて身体を支えることで、手のひらの筋肉が育っていきます。
そうすることで、親指側の操作に大きく関わるチームと小指側の安定性を保つチーム、それぞれの役割が生まれていきます。
そして、5本の指をバラバラに動かす力が高まり、ものの操作が滑らかにできるようになっていきます。
肩周りを安定させる
手のひらで身体を支えると、肩周りに力が伝えられます。
肩周りが不安定だと手がブラブラとするため、細かな操作が難しくなります。
例えば、久しぶりに針と糸で縫い物をするとき。
気付いたらと肩周りに力が入っていた…という経験のある方も多いと思います。
それは、肩周りに力を入れて安定させようとしているから。
肩周りの筋肉が育つと、手指を動かしやすくなり、細かな操作がスムーズに行えるようになってきます。
遊びの中でハイハイをしよう!
ハイハイは実は赤ちゃんだけのものではないんです!
一人歩きを始めてしまっても、遊びや生活の中でハイハイができるチャンスはたくさんあります!
おうちでも簡単にできる遊びをご紹介しますので、是非やってみてくださいね♪
ハイハイをする前に
どんな風にハイハイを子どもたちがしているかをチェックしてみてください!
せっかくのハイハイも違う動きをしてしまうと、正しく身体を使うことができません。
・指先は進行方向を向いているかな?
・肘は曲がっていないかな?
・指は曲がらずに、パーのおててになっているかな?
ママ・パパトンネル
大人が足を開いたり、かがんだりして、その下をハイハイでくぐってもらいましょう!
足の開き具合を変えてあげることで、通り抜けるためにはどれくらい頭を下げないといけないか?といったボディイメージを育むこともできますよ^^
ママパパにとっては、運動不足解消になるかも!?
家の中探検!
机や椅子の下、椅子を並べて上にタオルケットをかけてトンネルに変身させてみたり。
家の中にあるものでトンネルになるところはいっぱいあります。
くぐるが上手になれば、ハイハイでまたぐという動作を入れるのも楽しいですよ^^
かえる跳び
4歳頃からできる運動あそび。
手のひらをしっかりとパーにした状態で、手→足の順でかえるとびをして貰いましょう!
このとき、手足同時にジャンプする跳び方は、手に力が十分に入らないので、必ず手で身体を支えた状態で足だけジャンプするというのがコツ!
粘土あそび
ドンドンバンバンすると近所迷惑になる…という場合は、粘土あそびをしてみて^^
手のひらをパーにした状態で、お団子に丸めた粘土を上から潰すという動きを取り入れてみてください。ハイハイと同じような動きを経験することができます。
リィーノでは、無臭で手にくっつかないエアーパテを使って遊ぶことが多いです。
まとめ
いかがでしたか。
ハイハイは、道具操作だけでなく、他にもいろんな子どもたちの育ちに繋がっています。
また子どもたちは、ハイハイで遊ぶこと自体が楽しいと感じている子もたくさんいます。
遊びの中で、楽しく経験してもらえると嬉しいです。
それでは、今回のまとめです。
- ハイハイは道具操作の土台づくり。
- ハイハイを通して、道具操作に必要な手首や手指の動きが育まれる。
- ハイハイは赤ちゃんだけのものではない!遊びの中でハイハイの動きをたくさん取り入れてみて!