
今回は、リィーノの教室で愛用している子どもたちからも大人気なおもちゃ「アンドーナツ」をご紹介します。
もともとは、オセロとパズルゲームというルールのあるおもちゃです。
(教室ではもともとのルールで遊んだことがほとんどしたことがありませんが(笑))
このおもちゃ、いろんな遊びを展開できる優れものなんです。
おすすめポイントと遊びを通してどんな育ちに繋がるのかを作業療法士の視点でお伝えしていきます。
小さい子の手にフィット

ドーナツの大きさが直径3.5cm。子どもたちが手で握るのにちょうどいい大きさなんです。
なので、ものを握る練習をしたり、ソフトブロックやブランコの上に乗って
ドーナツまで手を伸ばし取ってね!
というリーチ動作(手をあちこちに伸ばす動き)を促す遊びでよく使っています。
みんなドーナツが取りたくて夢中になって遊んでくれます。
トングの持ちやすさが最高

手指の動きを育むための遊びでよく活用するトング。今までいろいろなトングを試してきましたが、このおもちゃの付属品のトングがすごく持ちやすいんです。
トングの長さ、大きさ、バネ具合。私が今まで使ってきたトングの中でダントツ1位。
愛用しています。
トングの持つ位置が分かりにくい場合は、シールで印を付けてあげると分かりやすくなりますよ^^
パン屋さんでトングを使うときの持ち方ではなく、写真のような持ち方でトングを持って貰うことで、お箸の前段階の練習にもなりますよ♪
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穴に刺せる

お箸でドーナツの穴に刺してすくってみたり。
細い棒に入れる練習をしてみたり。
紐通しをしてみたり。
手先の細かな操作や両手動作を育む遊びがいろいろとできちゃいます♪
お箸の練習が進んできた頃に、写真のように、ドーナツを1本刺したまま次のドーナツもすくう遊びをしてもらうことがあります。その理由は、お箸でものを挟むとき、手首のひねりがとても必要になるため。この遊びを通して、手首のひねりのコントロールや指先の力加減を経験してもらっています。
リバーシブル

ハニードーナツとチョコドーナツの2種類が表裏に描かれています。
ドーナツを裏返すとき、自然と手のひらを返す運動が促すことができます。手のひらを返す動きは、道具操作など器用さには必要不可欠な動き。子どもたちは、全部ハニードーナツまたはチョコドーナツにしたくて、黙々とひっくり返してくれます^^
初めは手指だけでひっくり返していきましょう。
慣れてきたらトングを使ってひっくり返すと、さらに手先の育ちを育むことができますよ。
ごっこあそび

お砂糖を3個とチョコドーナツ2個くださーい!
言葉や数の学習を遊びの中で自然に引き出すことができます。
言われた数を覚えておくために必要なワーキングメモリ(数秒だけ覚えておく力)も育むことができます。
数や言葉の育ちは、まず具体物から始まります。イラストで捉えにくい場合は、実物を使って取り組んでみると分かりやすくなることはよくありますよ^^
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ルールのあるあそび

もともとはオセロとパズルのルールが付いているおもちゃ。
ドーナツの数は全部で36個。普通のオセロよりも数が少なく、盤に立体的な線が入っているので、どこに置いたらいいのかが分かりやすいです。そのため、見て捉えることが苦手なタイプのお子さんにも分かりやすい。
盤に線があることで、お片付けも非常にしやすいんです。
全部のお部屋にドーナツあるかな?と確認してもらう中で、自然と見る力が育まれています。
教室で使っているのは、このおもちゃの旧型で今はカラフルドーナツが4種類入っているものになっています。
巡回相談先の施設でこちらのドーナツを使っていますが、みんなカラフルドーナツを見つけたくて必死で裏返してくれますよ♪笑
まとめ
今回は、教室で愛用している「アンドーナツ」というおもちゃをご紹介しました。
もともとの遊び方とは全然異なる使い方をしていますが、子どもたちが“触ってみたい!やってみたい!”と興味が湧いたおもちゃでとことん遊ぶことで、次第に遊びが広がってくるように思います。
私たちも知っているものって安心しますよね。
苦手な活動でも“ドーナツも使うならやる!”と挑戦してくれるリィーノっ子はとても多いです。
このドーナツでなくてももちろんいいんです。お子さんが好きなおもちゃを使って、オリジナルな遊びを作ってみてくださいね♪