
相談件数ダントツ1位!
今回は鉛筆の持ち方について、お伝えします。
市販の補助グッズを使ってみたけどうまくいかない
どうやって教えたらいいのかが分からない
このように思っているママやパパは多いかもしれません。
鉛筆の持ち方がうまくいかない理由は、お子さん一人一人異なります。
今回は、鉛筆を持ったときに薬指と小指が開いてしまうタイプのお子さんや、反対に腕から指までとても力が入ってしまっているタイプのお子さんには使えるかもしれません。あくまで一例ですので、うまく行けばラッキー!という感じで取り組んでもらえるといいかなと思います。
鉛筆の持ち方を確認しよう!

正しく鉛筆を持っているとき、薬指と小指は軽く曲げた状態になります。
お子さんが鉛筆を持っている時は、どうでしょうか?
- 薬指と小指が開いている
- 薬指と小指にすごく力が入っている(手全体、肩まで力が入っている)
上記のような持ち方をしている場合は、すごく頑張って鉛筆を持っていることになります。そのため、とっても疲れやすかったり、思った通りの整った文字が書けなかったりということが起こってきてしまいます。
どうしたらいいの?
薬指と小指でビー玉やティッシュを丸めたものを握ってもらってください。
握るものがあることで、薬指と小指に適度な力が入り安定しやすくなります。

リィーノでは、ループエンドを使っています。
パンツのゴムや紐を通して、薬指と小指にひっかけると落ちなくて使いやすいよ*
私はよく握ってもらうときに、
上手に書けるようになるお守りだよー^^
お姉さん指と赤ちゃん指でしっかりと握っててあげててね。
落としたらブッブーだよ〜!
という声かけをさせて貰います。
“お守り”というワードが子どもたちにはイメージしやすいようです。
中指も握り込んでしまう場合は、
お兄さん指は起きててね〜!
お姉さんと赤ちゃんだけおやすみです。
と声かけすると、意識してくれるお子さんが多いように思います。
声かけもお子さん一人一人、ヒットするものとしないものがあります。
好きなものをキーワードとして使うと、上手くいくこともあるかもしれないので、色々と試してみてくださいね^^
声かけのヒントはこちらの記事も参考にしてみてください♪
鉛筆を正しく持つ力に繋がるあそび
引っ張りあそび

そり遊びや綱引きのような手のひら全体で握って引っ張る遊びは、薬指と小指に力がしっかりと入ります。
薬指と小指は、ものの操作をするときに安定性を高める役割があります。
薬指と小指にギュッと力を入れる活動をすることで、5本の指をバラバラに使う土台を育むことに繋がっていきます。
また最近は、バリアフリーの影響で引き戸がないおうちが多くなってきています。
子どもたちは、生活の中で“引っ張る”“押す”という運動の経験がなかなかできなくなってきています。
これらの運動を少し意識して生活や遊びの中で取り入れてもらうことで、子どもたちの発達を促す手助けをすることができます。
タオルを使って引っ張り合いっこをすれば、おうちでも簡単にできるので挑戦してみてください^^
重たいものを運ぼう!

大きい物やペットボトル500〜1000mlなど重たいものを袋に入れて両手でしっかりと握って運んでもらってください♪
重たいものを運ぶとき、薬指と小指を握り込んで支える力を自然に育むことができるんです。
お買い物に行った時は、ママのお手伝いも兼ねてたくさん持ってもらいましょう^^
正しく持つことが難しいのはなぜ?

5本の指をバラバラに動かすことが苦手
5本の指にはそれぞれ役割があります。
- 親指・人差し指・中指は「操作する」こと。
- 薬指と小指は、「支える」こと。
人間の手は、小指側から発達していきます。
この薬指と小指の支える力が育ちきっていないと、物の操作がとてもやりづらくなってしまいます。
腕・手首を滑らかにうごかすことが苦手
鉛筆を持つためには、手のひらを返す動き(腕の動きになります)、手首をあげる動きが必要になります。
鉛筆の先が自分の方に向いていたり、鉛筆を筆のように上の方を持っていたりする場合は、腕や手首を滑らかに動かすことが苦手なのかもしれません。
姿勢を保つことにパワーを使っている
鉛筆を持って文字を書くためには、体幹の安定性が欠かせません。
椅子に座って姿勢を保つだけで、パワーを使い果たしている可能性があります。
首や肩にものすごく力が入っていたり、椅子から落ちそうになっていたりする場合は、楽に座れる環境を整えることで鉛筆の操作がしやすくなる子もいますよ。
鉛筆は持てているのに、文字がマス目から大きくはみ出たり、字が書けない場合は、他に理由があることもあります。
詳しくは字が書けない、マス目からはみ出る。その原因と楽しく育むコツ記事を読んでみてください。
まとめ
☑︎まずは、お子さんの鉛筆の持ち方を観察して、薬指と小指の状態を確認してみよう!
☑︎薬指と小指の安定性を高めるために、ビー玉やティッシュを丸めたものをお守り代わりに握ってもらおう!
☑︎引っ張ったり、運んだりする遊びやお手伝いをして、薬指と小指の力を育もう。
いかがでしたでしょうか。
鉛筆の持ち方は、手先だけでなく全身の身体の使い方から影響しています。
なかなか運動あそびがしにくい状況ではありますが、普段の生活の中で少しプラスしてトライしてみてくださいね!
ビー玉を握るのを嫌がる場合は無理強いはしないこと。
必ず違うアプローチの仕方がありますので、その際は専門家に相談してみてくださいね!