身体

感覚の感じ方はみんな違う!?

  • LINEで送る

昨日できたことが今日はできない…
どうしてなの??

子育てをされていると、このような疑問を感じることって日々よくありますよね。
実は、これも感覚が関わっている可能性があるんです。

感覚過敏と言われたり、感覚が鈍いと言われたり…。
どういうことですか?

私が子どもの分野で働きだしたころに比べると、世間一般的に「感覚過敏」という言葉をあちこちで聞くことが増えたように感じます。しかし、感覚過敏を説明してと言われるとどのような状態なのかを言語化するのは難しく、理解も曖昧になってしまうことって多いかもしれません。また、なかには“感覚過敏=発達障害“という誤った理解をされている方もいらっしゃるかもしれません。

感覚の感じ方は、大人も子どももみんな違うんです。感覚過敏や感覚が鈍くなることはは健常者と呼ばれる人たちにも普通に起こりえることなのです。
この感覚の感じ方について知ると、少し心に余裕が生まれるかもしれません。
それでは感覚の違いについてお話をしていきたいと思います^^

感覚の働きについては、こちらをお読みください。


※インスタライブ は不定期開催ですが月2回ほどしております!
 Instagramのフォローお願いします!
 フォローはこちら

スポンサーリンク

感覚の違い?

感覚のお話を始める前にみなさんに質問です!
あなたはどの答えが最も近いですか?

  • A:ジェットコースターなどの絶叫系が大好きな方〜?
  • B:ジェットコースターなどの絶叫系が苦手な方〜?
  • C:ジェットコースターなどの絶叫系は乗る人がいたら乗るかなあという
    大好きでも苦手でもどちらでもない方〜?

さて、いかがだったでしょうか。
ぜひ、ご家族やお友達にも聞いてみてください。きっと人によって答えが変わるはずです。
つまり、大人でも感じ方は異なるということ!
ということは、子供たちに置き換えると、“みんな感じ方が違って当たり前!
ということがイメージしやすくなるのではないでしょうか。

感覚を感じる幅

感じ方は人それぞれ

上記の図のように、感覚を感じる幅はグラデーションになっています。
高いところが苦手(高さを感じる感覚を感じやすい)な人もいれば、
全然平気(高さを感じる感覚をあまり感じない)人もいるということ。

感覚を感じにくい人にとっては、もっと身体にたくさん刺激を入れたいと思っているのかも。
だから、走り回ったり、常に身体を動かしたり…という行動につながっているのかもしれません。
反対に、部屋の隅で静かに過ごすことが好きなタイプのお子さんは、
感覚を感じやすく、少しの感覚でも身体に入ってくると十分満たされているのかも。
だから、あまり感覚が入らない場所を見つけて、慎重に様子を伺ってゆったりと過ごしたいのかもしれません。

この感覚の感じ方を知るだけで、子どもたちの普段の言動を違う視点で見ることができるように感じませんか?
わざと走り回っているわけでも、活動に参加したくないわけでもないことがほとんどです。

そして、この感覚の感じ方というのは、季節や時間帯、その日の体調によって異なります!
こことても重要です!!

私たちも、普段は車酔いをしないのに今日はなんだか車に酔ってしまったなあ。
久しぶりに人混みの多いところに行ったら、疲れてしまったなあ。

そんなことって誰しもが経験したことがあると思うんです。
今日はなんだかうまくいかないなあというときは、“もしかして、感覚の感じ方が今日はあまり良くないのかも”と思うだけで、イライラが少し減るかもしれません。

スポンサーリンク

私たち大人も過敏になることがある?

私たち大人ももちろん感覚が過敏になることがあります。
一例を挙げてみますね。

  • 体調不良のとき、普段気にならない音が気になって耳障りだ…
  • 普段車酔いしないのに、車に酔ってしまった…
  • 雨(汗)で服が濡れて気持ち悪いなあ…早く着替えたいよ、、

いかがでしょう?
日常的によくあることですよね。学生時代、黒板をキーッとされたら、、想像しただけで鳥肌が立ちそうになる方も多いのではないでしょうか。

これらの現象も感覚が大きく関わっています。
耳障りの音を感じるときは聴覚、車酔いをするときは前庭覚、服が濡れて気持ち悪いと感じるのは触覚がそれぞれ働いています。もちろん、一つの感覚が働くわけではなく、7つの感覚が一緒に働き、まとめあげて脳に情報を伝えてくれていますよ♪

私たち大人も感覚の感じ方が鈍くなることがある?

では、反対に感覚が鈍く感じるときはあるのでしょうか。
一例を挙げてみますね*

  • 鼻詰まりで、食べ物の匂いが分からない、、
  • 足が痺れて、足に力が入らず立てないよ、、
  • 風邪をひいて、味がよく分からない、、
  • 手袋を付けてのスマホ操作はなんだかやりにくいなあ、、

感覚を感じるセンサーたちが遮られたり、情報が入ってきても脳に十分に伝わらなかったりすると感じ方は鈍くなってしまいます。
体調不良のときは、味覚や嗅覚などがうまく働かないことってよくあることですよね。
足の痺れは、力の調整に関わる固有覚が十分に感じられなくなってしまいます。手袋は触覚のセンサーを遮ってしまうので、ものの感触を掴むことができず操作がやりづらくなってしまいます。

さいごに

「感覚過敏」「感覚が鈍い」について調べると、“自閉症”や“発達障害”の文字がいっぱいでてきて不安になる方も多いと思います。

でも、私たち大人も感覚過敏になったり、感覚が鈍くなったりするということは生活の中で普通に起こり得ること!よくあること!なんです。

それを知って頂けると、子どもたちの捉え方が大きく変わってくるかなと思います。

生活を少しでも楽に過ごすための方法は、お子さま一人一人異なります。
生活に支障を来すほどの感覚の感じ方に違和感がある場合は、お一人で悩まずにいつでもご相談くださいね!一緒に考えていきましょう。


スポンサーリンク
  • LINEで送る

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます!

もし「役に立った」「参考になった」とか少しでも感じて頂けたなら、バナーをクリックしてブログランキング上位になるための応援をして頂けないでしょうか?
アナタのクリックが励みになります。また次の記事でお会いしましょう!

ブログランキング・にほんブログ村へ