姿勢・運動

どうして動き回るの?子どもの多動の理由を考えてみよう♪

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動き回ってしまうと目が離せず大変ですよね。
本当によく分かります。私も何度脱出劇を阻止したか分かりません(笑)
我がきょうだいも、小さい頃は起きたら家を飛び出し、友達の家の庭で遊んでいるような人でした。
さぞかし両親は大変だったと思います。

同じ動き回る(多動)でも、その理由は子ども一人一人異なります。
“ADHDだから”“多動だから”ではなかなかな対策が練りにくいですよね。
理由が分かるとお子さんに合ったアプローチを考えることができると思います。

今からお伝えする理由は、あくまでも一例です。
うちの子はなんで動き回っているのかな?と考えるきっかけにして頂けると嬉しいです。

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理由.1 気になるものがあったから

自分にとって魅力的なものがあったり、いつも見慣れないものがあったりすると、“なんだろう?”と気になって見てしまうことってありますよね。上の写真の子のように、水溜りがあると、“触りたい!”“入りたい!”と体がうずうずしてくる子が多いですよね♪
また、隣から大きな音が聞こえてきたらどうでしょう。「何事!?」とその音が聞こえてきたところまで、急いで向かう人は多いのではないでしょうか。実は、それと似たようなもの。

このように興味のあるものや見慣れないものが見えたり、聞こえたりすると、子どもたちが気になるのは当然ですよね。
“ただ、確かめたかった”ということは、動き回る理由でとても多いように感じます。

理由.2 心地よいから

身体を動かした後の爽快感は誰しも感じたことがあるのではないでしょうか。
もしかすると、その爽快感を“もう一度味わいたい!“という思いで、動き回っているのかもしれません。
また身体を動かした後は、集中しやすくなります。集中できないから動き回っているのかもしれないですよね。

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理由.3 自分の身体を確かめてる

自分の身体を知るための感覚(前庭覚や固有受容覚など)をしっかりと感じて自分の身体を確かめるために動いているのかもしれません。特に、これらの感覚を感じにくいタイプのお子さんにとっては、自分の身体が今どうなっているかが分かりにくく、常に身体を動かすことで確認することがよくあります。

前庭覚の働きについては、こちらをお読みください。

固有受容覚の働きについては、こちらをお読みください。

理由.4 集中しやすい

集中しているときや分からない問題と必死で向き合っているとき。
気づかないうちに自分の髪の毛を触っていたり、貧乏ゆすりをしていることってありますよね。
それと同じ感じで、自然と身体が動いてしまっているのかもしれません。
子どもたちの中には、身体を動かしているほうが活動に集中しやすいというお子さんもいらっしゃいます。

実は、座った姿勢よりも立って課題に取り組む方が集中もしやすく、記憶にも残りやすいというような研究データもあるんですよ。

理由.5 筋肉の張り具合が弱い(低緊張)

筋肉の張り具合のことを筋緊張(きんきんちょう)といいます。
もともと生まれもって筋肉の張り具合が弱い(低緊張/ていきんちょう)お子さんがいらっしゃいます。
低緊張のお子さんは、同じ姿勢を保っておくことにすごくパワーが必要になることが多く、動いている方が楽ということもよくあります。

例えば、平均台の上を歩くとき。手を動かして落ちないようにバランスを取る感じに感覚は似ているかもしれません。動き回っているのは、わざとではなく必死なんです。

理由を考えるわけ

動き回る理由について、よくあるものを5つ挙げてみました。
もちろん、これ以外にもたくさんあります。お子さんによって理由は異なるからです。

なぜ、いろんな視点から子どもが動き回る理由を考える必要があるのでしょうか。
それは、理由によってアプローチが異なるからです。

多動のお子さんへのアプローチは、インフルエンザのようにはっきりと理由が分かっている物ではなく、薬で全ての子どもたちが対処できるというものではありません。
環境や声かけの仕方を変えてみる、タイミングを変えてみるなどその子に合った対応を工夫することで、より良い対策が見つかるかもしれません。「動き回るから問題だ!!」ではなく、どうして動き回ってるんだろうと少し余裕のある時に考えていただけるきっかけになれば嬉しいです。

まとめ

いかがでしたか?
動き回ってしまう理由をこんなふうに考えると、自分も同じようなことしているなあと感じるところもあったのではないでしょうか。子どもたちも、大人とそう大きくは変わりません。同じ人間ですからね^^

どうにもうこにも動き回って大変という場合もあると思います。
そんなときは、1人で抱え込む必要はありません。どうしてお子さんが動き回っているのかを一緒に考えましょう!いつでもご相談くださいね^^

これらの動き回る理由をもとに考えたアプローチはこちらの記事をお読みください。


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