
年中、年長でスタートするところも多い“縄跳び”
縄跳びを跳ぶことを頑張った後に、もう一つの試練が待ち受けていますね。
そう、縄跳びを片付けるために、“縄跳びを結ぶこと!”
巡回相談で保育所や幼稚園へ伺うと「どうやって結ぶのー!?」「できないー!!」と格闘している子どもたちをよく見かけます。
縄跳びは試練が多いですね。
今回は、縄跳びの縄が結べるようになるちょっとしたコツをお伝えしたいと思います。
縄跳びを跳ぶためのちょっとしたコツはこちらをご覧ください。
どうして縄を結ぶって難しいの?

両手のチームワーク
縄を結ぶためには、縄を持ち替えるといった右手と左手をバラバラに動かしつつ、連携した動作が山盛り入っています。この左右非対称な動きをスムーズに行えるかどうかということが縄を結ぶためのキーとなってきます。
空間を捉える力
縄跳びを結ぶためには、半分に折って、それを更に半分に折ってからくるんと丸めて結ぶことが多いはず。ということは、2本または4本になった縄を束ねて輪っかの中に縄の先を入れなければいけません。今持っている縄の部分と次に持つ縄の違い、輪っかの上下どちらからどの縄を通すのかなど、空間を捉える力が必要になってきます。
適度な力加減
縄を結ぶ最後のところ。両端を引っ張って結ぶためには、両手の適度な力加減が必須。片側だけにものすごく力を入れてしまったりするといびつになってしまいますよね。
また縄を輪っかに入れるときには、縄が手から落ちないように軽く握り続けることも大切ですね。縄跳びを結ぶ作業は、力加減の連続技なのです。
他にも
身体ぼ使い方だけではなく、手順を覚えておく力、どこまでの手順を終えたのかを把握する力、など考える力(認知面)も大きく関わってきます。
どうしたらいいの?
①1本の紐を結ぼう!

1本の紐だと、端が明確!
まずは、1本の紐で一重結びに挑戦しましょう!
細い紐だと握っておくことが難しくなってしまうので、靴紐よりも太めの紐がオススメ。私は、引き出物などの紙袋に付いている紐を使っています!
一重結びが難しい場合は、一重結びを解くところからスタートしてみてね!
②1本を習得したら2本に増やそう

紐を半分に折るのではなく、二本の紐を重ねて、一重結びをしてみてください。
2本になると紐と紐の間に隙間ができるため、操作が難しくなります。
最初は、写真のように紐の端を輪ゴムで留めておくとやりやすいです♪
慣れてきたら片側の端を外してみて、更に慣れたら両端サポートなしで挑戦してみてね!
③2本を習得したら3−4本に

縄跳びを束ねるときは、縄が4本になります。
4本で結べたら縄は結べます!
紐の量が増えて混乱した場合は、②に戻って2本の紐で一重結びができることをまずは目指しましょう!
3−4本になっても、最初は両端を輪ゴムで留めておくとチャレンジしやすいですよ。慣れてきたら片側→両側の順に輪ゴムを外して、サポートなしでチャレンジしてみてください♪
ワンポイントアドバイス
最初は、空中で紐を結ぼうとはせず机の上などに紐を置いてやってみてください。机に置くことで、輪っかの位置関係なども捉えやすくなりますよ^^
失敗しても「なんでできないのー!」は禁句。大人からすると簡単に見える紐結びですが、すごく難しい活動なんです。
私が子どもたちと紐結びの練習するときによく使う声かけを1つご紹介します。
子どもたちがうまく輪っかに紐を通せず引っ張ってしまったとき(一重結びができず、まっすぐの紐に戻る)は、
わー!手品やなー!不思議やなあー(爆笑)
と声かけをして、楽しませてもらっています。
今のところこの声かけをどの子も気に入ってくれている様子です(笑)
うまくいかなくても楽しい、うまくできたらニンマリ。
そんな感じで練習してもらえるきっかけになれば嬉しいです。
まとめ
☑︎縄跳びが結ぶことが難しい理由は、両手のチームワーク、空間を捉える力、力加減など複雑なスキルが必要になるから。
☑︎縄結びの練習は、1本の紐を一重結びにするところから挑戦してみよう!
☑︎1本の紐で結べるようになったら、1本ずつ本数を増やしてみよう。
☑︎最初は紐の両端を輪ゴムで留めておくとやりやすいよ♪
いかがでしたか?
縄跳びの練習を頑張った後に、この練習をするのはとてもパワーを使うので、縄跳びとは違う時間に遊びの中で挑戦して貰えるといいかなあと思います^^