ソーシャルスキル

遊びたい!でも遊びの順番やルールが守れない!!どうしたらいい?

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幼稚園に行き始める頃になると、簡単なルールのある遊びを楽しむようになってくる子が多くなってきますよね。

でも。

“私の!”
“そうじゃなーい!!ちがうちがーう!!”
“一番がよかったー!わー!”

とお友だちや兄弟姉妹でトラブルが勃発!ということはよくありますよね(笑)
この対応をしているママパパ、保育士さんたち本当にすごいと思います。
毎日本当にお疲れ様です!!

私がセラピーでルールのある遊びをするときに、今から伝えることを取り入れています。最初はプリプリ怒っていても、ルールが分かると子どもたちから遊びに誘ってくれるようになりますよ^^

順番やルールを伝えるときは

“1番がよかった!!”
もう1回するの!!”
(負けそうになって)“もうやらなーい!”

よくあるやりとりですよね(笑)
可愛いなあとクスクス笑ってしまうんですが、これは相手が大人だからできること。これが続くと、大人でももう知らない!!となる方も多いはず。
これが、こども同士だとトラブルへと発展することは容易に想像できますよね。

写真や絵を使って伝える

言葉で説明をされても、なかなか理解できないということはどのお子さんにもよくあること。写真や絵を使って伝えると、分かりやすくなるお子さんが多いですよ。

順番表

これは、ホワイトボードに簡単に順番を伝えるために描いたもの。
左側の青い磁石を順番が来たら動かして、今誰の番なのかを伝えます。

写真やイラストを見て理解することにも順番があります。
「実物」➡︎「写真」➡︎イラストという順番で、理解ができるようになってきます。
上の図のようなイラストで分かりにくい場合は、顔写真を使ってみてくださいね!

証拠を残す

負けそうになると、ルール変更が始まることってありませんか?
勝ちたいから来る試行錯誤。すごいですよね。(笑)

でもルールを途中で変更されると、一緒に遊んでいるメンバーにとっては楽しくありません。
そんなときにも、目で見て分かるものを使うことで、一緒に決めた内容を証拠として残すことができます。

「さっき言ったのと違うやんか!」

と、言われても、さっき言ったことを証明するものがありません。
そのためにも、私はよく話し合った証拠をイラストや文字など目で見て確認できるものを使うようにしています。

子どもに書いてもらう

あぁ、可愛すぎる…♡

ルールを書いて確認することが定着し始めると、自分で書く!と言ってくれる子がほとんど。
自分で書いたルールは、守ろうとする子がとても多いです。
また、任せてもらえた!ということが自信に繋がります。
発想豊かな子どもたちルールで、大人の脳トレになること間違いなし(笑)

楽しく遊べたら、しっかり褒めて

「Aちゃん、ルールや順番を守ってくれて嬉しい!楽しかったね!」

と、ルールを守れたことを褒めて、守ってもらえたことでどう思ったのかを言葉でしっかりとお子さんに伝えてあげてください。

大人が負けたことについても、

「今回負けて悔しい!!けど、楽しかったー!またAちゃんとしたいなあ!」

と、しっかり言葉で伝えてあげてください。
子どもたちは、こういうやりとりを見て、そんなふうに気持ちを言葉で表すのかと学んでいきます。

思い通りにいかず泣いてしまっても、お子さんができたことをしっかりと褒めてあげてくださいね!

“あーあ、せっかくルール守れたのに泣いたら台無しややわぁ”
なんて、ネガティブワードは絶対に禁句です。

初めてでも取り組みやすいアナログゲーム

簡単なルールのある遊びに挑戦するときは、勝ち負けを大人が調整できるものを選びましょう。
さいころやじゃんけんなどは、勝ち負けが予測できません。
予測がしにくい遊びは、見通しが持ちにくい子どもたちには負荷が高すぎます。
まずは、みんなでゲームするって楽しい!を味わうところから始めてみましょう。

リィーノでよくする初めてでも取り組みやすいアナログゲームをこちらの記事に集めています。

どうして順番やルールが守れないの?

様々な理由は考えられますが、ここでは4つお伝えします。

見通しが持てない

自分の番がまた来るのかどうか分からない、ゲームがどう進んでいるのかが分からないということがあります。見通しが立ちにくく、不安になってしまい、結果、順番が守れないことがよくあります。

見通しが立ちにくいというイメージは、バス停でなかなか来ないバスを待ってる時の状況に似ています。
いつバスが来るか分からないと、そわそわして、「もういつになったら来るのよ!」とイライラしてくることありますよね。

まさしく、その状況!
次いつ自分に順番が回ってくるんだろう?今ゲームはどうなってるんだろう?
そんなそわそわと戦っているわけです。
その不安を取り除くためにも、順番表などお子さんが理解しやすくなるものを取り入れてあげてくださいね!

ルールを言葉で理解することが難しい

一度にたくさんの情報を言葉で理解することが難しいのかもしれません。
ルールを理解するためには、聞いた言葉を短時間覚えておく力(ワーキングメモリー)が必要になります。この力が弱いと、ルールを覚えておくことが難しくなります。

ゲームを始める前に、大人と一緒にしながら、短い言葉でルールを伝えてあげましょう。
そして、目で見て分かるもので示しておくと、安心して取り組みやすくなります^^

気持ちのコントロールが苦手

グッと気持ちを我慢するためには、実は身体のコントロールが関係しています。
自分の身体を思いのままに動かせるようになると、気持ちのコントロールもできると言われています。

幼稚園・保育園に通い始めたお子さんは、まだまだ思いのままに身体を動かすことが難しい年齢。どうしても、気持ちを抑えるよりも身体が先に動いてしまい、トラブルになることも少なくありません。

まずは、大人とお子さん1:1で、順番を守るという1つのルールからスタートしてみてください。順番を守れるようになってから、勝ち負けの楽しさを伝えていきましょう!

身体をコントロールすることについては、こちらの記事をご覧ください。

相手の気持ちが読み取ることが苦手

相手の気持ちを読み取るためには、相手の表情や仕草、その場の雰囲気など様々な状況を瞬時に把握する必要があります。

順番を覚え、ルールを覚え、ゲームの進行状況を把握し、相手の様子も見る。
たくさんの量を一度に処理する必要があるということです。(めっちゃ大変!)

さらに、言葉や仕草は、状況や場面によって意味が変わることがよくあります。
冗談を言われても、真に受けてしまって喧嘩に発展…ということも、こういう背景があるのです。

自分の勝ちたい思いだけが先に出てしまい、相手の様子を見る余裕がなくなることは容易に想像できますよね。
まずは、大人と1:1で簡単なルールのあるゲームからスタートしてみてくださいね!

参考文献

発達が気になる子へのソーシャルスキルの教え方 | 鴨下 賢一編著 | 中央法規 | 2015

ソーシャルスキル(社会性)を学ぶのにオススメです。
具体的な事例が載っていてとても読みやすいです。
ソーシャルスキルの問題をそれぞれ①自分をコントロールする力が弱い、②自尊心が育っていない、③感覚面の偏り、④相手の気持ちを読み取りにくい、という4つの原因から解説されています。また、発達を促していくための具体的なサポート方法も載っています。

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