
ハイハイは大切と言われても、
理由はよく分からないし、うちの子はもう立っちゃったし…。
と思われている方も多いかもしれません。
いろんな育ちに関わってくるハイハイですが、
実は、お箸や鉛筆などの手先の細かな操作の土台にもなっているんです。
今回は、作業療法士の得意分野でもある「道具操作」について、ハイハイがどう繋がるのかをお伝えしたいと思います^^
ハイハイは道具操作の土台づくり
手首の角度に注目!
ハイハイをしている時の手首の角度を見てみてください。
下の写真のように手首が腕に対して上にあがっていますね^^
この手首の使い方がとても大切なんです。

なぜ、手を上にあがっている状態が大切なんでしょう?
次の写真を見てください。

お箸を持つときも、鉛筆を持っているときも手首が上にあがっていますよね。
私たちは道具を扱うとき、手首をあげた状態で操作することが多いんです。
ハイハイでしっかりと手を床につけて身体を支えるという動きは、この手首の動きを育むためにとても大切になります。
お箸を上手に持てるコツはこちらを参考にしてくださいね!
手の発達を促す
手のひらをパーにした状態でグッと力を入れて身体を支えることで、5本の指をバラバラに動かす力も育まれていきます。
ハイハイで手を使うことで、親指側チームと小指側チームの役割が育ってきます。
肩周りを安定させる

手のひらで身体を支えると、肩周りに力が伝えられます。
肩周りが不安定だと手がブラブラとするため、細かな操作が難しくなります。
例えば、久しぶりに針と糸で縫い物をするとき。
気付いたらと肩周りに力が入っていた…という経験のある方も多いと思います。
それは、肩周りに力を入れて安定させようとしているから。
肩周りの筋肉が育つと、手指を動かしやすくなり、細かな操作がスムーズに行えるようになってきます。
遊びの中でハイハイをしよう!
ハイハイは実は赤ちゃんだけのものではないんです!
一人歩きを始めてしまっても、遊びや生活の中でハイハイができるチャンスはたくさんあります!
おうちでも簡単にできる遊びをご紹介しますので、是非やってみてくださいね♪
ハイハイをする前に
どんな風にハイハイを子どもたちがしているかをチェックしてみてください!
せっかくのハイハイも違う動きをしてしまうと、正しく身体を使うことができません。
・指先は進行方向を向いているかな?
・肘は曲がっていないかな?
・指は曲がらずに、パーのおててになっているかな?
ママ・パパトンネル

大人が足を開いたり、かがんだりして、その下をハイハイでくぐってもらいましょう!
足の開き具合を変えてあげることで、通り抜けるためにはどれくらい頭を下げないといけないか?といったボディイメージを育むこともできますよ^^
ママパパにとっては、運動不足解消になるかも!?
家の中探検!
机や椅子の下、椅子を並べて上にタオルケットをかけてトンネルに変身させてみたり。
家の中にあるものでトンネルになるところはいっぱいあります。
くぐるが上手になれば、ハイハイでまたぐという動作を入れるのも楽しいですよ^^
かえる跳び

4歳頃からできる運動あそび。
手のひらをしっかりとパーにした状態で、手→足の順でかえるとびをして貰いましょう!
このとき、手足同時にジャンプする跳び方は、手に力が十分に入らないので、必ず手で身体を支えた状態で足だけジャンプするというのがコツ!
粘土あそび

ドンドンバンバンすると近所迷惑になる…という場合は、粘土あそびをしてみて^^
手のひらをパーにした状態で、お団子に丸めた粘土を上から潰すという動きを取り入れてみてください。ハイハイと同じような動きを経験することができます。
まとめ
☑︎ハイハイは道具操作の土台づくり。
☑︎ハイハイを通して、道具操作に必要な手首や手指の動きが育まれる。
☑︎ハイハイは赤ちゃんだけのものではない!遊びの中でハイハイの動きをたくさん取り入れてみて!
もちろん、道具操作だけでなくハイハイはこの他にもいろんな子どもたちの育ちに繋がっています。他の育ちについては、また書いてみたいと思っているので、お楽しみに*
気になる力加減、物の扱い方についてはこちらの記事を!