道具操作

はさみの連続切りを教えるコツを作業療法士が伝授します!

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製作で必須アイテムのはさみ。
“はさみが苦手で製作が嫌い…”
というお子さんも多いかもしれません。
“1回切りはうまくできるんだけど、連続切りになるとうまくいかなくて…”
という相談もよくお受けします。

今回は、はさみを使ったことがあるけど、連続切りがうまくいかないお子さんに対して教えるときの、ちょっとした工夫をお伝えしたいと思います。
ちょっとした工夫で、とても上手になるお子さんがとても多いので是非トライしてみてくださいね^^

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こんなこと、ありませんか?

まずは、お子さんのはさみを使っているときの様子を見てみてください。

  • 1回切りはできる
  • 連続切りになると、できあがりがガタガタになっている
  • 長い直線をチョッキンと1回切りのように切っている
  • 紙を持ち変えるのが苦手

このような状況のお子さんはたくさんいらっしゃると思います。
一緒に後ろから持って教えてあげようとすると「自分で!!」と手を払い退けられることも多いかもしれません。
そんなときにちょっと参考になれば嬉しいです。

どう教えたらいいの?

はさみに印を入れてみて

右利き用のはさみです

刃の内側に線を書いて、ここに紙が当たったら開けるという目で見て分かる目印を作ってみてください。

分厚い紙を切ってみよう

折り紙やコピー用紙は、画用紙や厚紙などに比べると厚みが薄いため、切っている感覚(固有受容覚)が分かりにくいんです。
そのため、少し分厚い紙を切ることで、筋肉に力が入っている感覚がしっかりと伝わり、力の調整がしやすくなります。
また、折り紙と厚紙を切った時の音の違いは明らかですよね!
ザクザクと切っている感覚を身体で感じ、目で見て耳で聞いて確認できる工夫をしてあげることで、上達しやすくなります。

また、リィーノでは下記のエアーパテ粘土を切って貰うことも多いです^^
初めて切るというわくわく感と切っている感触が楽しいようで、もっと切るー!と夢中になる子が多いです。

エアーパテは色によって硬さが異なります。
教室では、赤紫色と青紫色をよく使っています♪

声かけを工夫してみよう

先ほどもお伝えしましたが、目で見て(視覚的に)または耳で聞いて(聴覚的に)確認できるというのが上達への近道です。

刃に書いた線に紙が来たら開けるよ

はさみの刃に書いた目印が紙に当たったら開けるという目で見て確認できる声かけをしてあげてください。最初のうちは目印が紙に当たるかどうかを必死に見すぎてしまうかもしれませんが、慣れてくると安定してはさみを動かすことができるようになってくると思います。

“チョッキン”の音が鳴ったらブッブー!

これは、耳で聞いて確認ができる声かけですね!
1回切りで切ると必ず“チョッキン”と音が鳴ります。この音が鳴っていないかどうか子どもさんに確認してもらうことで、力加減を調整することができるかもしれません。

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どうして、うまくできないの?

力加減が分からない

紙を切っている感覚や、どのくらいの力ではさみの刃を開閉したらいいのかが分かりにくいのかもしれません。これは固有受容覚という筋肉にどれくらい力が入っているかを教えてくれる感覚が影響しています。

感覚についてはこちらをご覧ください。

固有受容覚についてはこちらをご覧ください。
coming soon

刃を開けるタイミングが分からない

刃を最後まで閉じずに途中で刃を開いて切らないと、ガタガタになってしまいます。刃を途中で開けるタイミングを予め予測しておく必要があります。

両手動作で手一杯

紙を切るときは、利き手ではさみを持ち、非利き手で紙を持つという両手のチームワークが大切になります。また、姿勢を保ち続けること、切る場所を見ながら手を動かす、切りながら切りやすいように非利き手で紙を動かすというように、同時に2つ以上のことをする必要があります。複雑な動作がたくさん含まれているため、パワーを使い切っているかもしれません。

まとめ

☑︎まずお子さんがどんな風にはさみを使っているかを観察してみましょう!観察することで、アプローチの仕方が見えてきますよ^^
☑︎はさみの刃に印を入れて目で見て分かりやすい、音で聞いて確認しやすい伝え方を。
☑︎分厚い紙を切ると切っている感覚が分かりやすい◎
☑︎はさみを使うためには、力加減や両手のチームワークなど様々な力を複合的に使える必要があります。

ちょっとした工夫で上手になるお子さんはたくさんいらっしゃいます。
はさみ嫌いのお子さんが1人でも少なくなりますように。
日々の生活や遊びで身体を動かすことが、全てはさみの操作にも繋がっていきます。
はさみがもう嫌!となっている場合は、無理強いはしないこと。
必ずその子に合うアプローチがあるので、うまく行かない場合はお気軽にご相談くださいね^^


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