身体

「前庭覚」がうまく働かないとどうなるの?

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前庭覚は、姿勢を保つことやバランス感覚、目の動きに関わる感覚です。私たちが日々生活する中で、姿勢を正してパソコンを使えたり、本を読んだりすることができるのは、この前庭覚がしっかりと働いてくれているから。
では、もしこの前庭覚がうまく働いてくれないとどうなるのでしょうか。
前庭覚の働きを知ると、お子さんの不思議な(?)行動も理解しやすくなるかもしれません^^

前庭覚がどんな働きをしているのかについては、こちらをご覧ください。

感覚の感じ方は人それぞれ

例えば、遊園地に行ったとしましょう。写真のようなジェットコースター を見て、「乗りたい!!」と思う方もいれば、「あんなの乗ったら具合悪くなるよ…」という方もいると思います。もしくは、「妻が乗りたいというなら頑張るか…」という優しい旦那さんもいるかもしれません。大人でもジェットコースター 1つとっても感じ方は違いますよね^^

“乗りたい!!”と思う方は、身体があちこちに揺られてたくさん前庭覚を身体に取り込むのが好きなタイプ。反対に、“あんなの乗るもんじゃないよ…”と思う方は、前庭覚が少し身体に入ってきただけで強く感じてしまうタイプ。大人でも感じ方は一人一人異なります。では、子どもだったらさらに異なるということが想像できると思います。

また、この感じ方は、時間帯や体調によっても変わります。
夕方は疲れてて普段気にならない音が気になったり、普段は車に酔わないのに車酔いしたりということは誰しもあること。
昨日うまくできていたのに今日うまくいかないのは、この感覚の感じ方が影響している可能性があるという訳です。

前庭覚がうまく働かないと

感じ方はみんなそれぞれ異なることを知って頂けたと思います。では、前庭覚がうまく働かないと、日常生活の中でどのような影響があるのでしょうか。
よくある例を挙げてみたいと思います。

  • 姿勢が崩れやすくなる
  • 落ち着いてじっとしておくことが苦手
  • 低い段差や揺れる遊具などを極端に嫌がる
  • 高いところや触れる遊具が極端に好きで、見ている側はハラハラする
  • 板書や書写など、文字を書くことが苦手
  • 図形や文字などの形を捉えることが苦手

注)上記に挙げた例は、前庭覚以外にも様々な要因が絡んでいることの方がほとんどです。

前庭覚の働きを思い出していただくと、このようなことが起きるかもしれないということがイメージしやすいと思います。

つまり、子どもたちはわざとバタバタと動いていたり、字を汚く書いていることはほとんどないということ。実は、困った言動の要因に、身体の感覚の感じ方が影響しているかもしれないということを知っていただくことで、お互いのフラストレーションは軽減できるかもしれません^^

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どうしたらいいの?

前庭覚を感じやすいタイプと感じにくいタイプでは、アプローチが変わってきます。また、日によって感じやすいときと感じにくいときが混ざっていることもあります。

前庭覚を感じやすいタイプには

無理強いは絶対にしない!

私たち大人から見るとすごく小さな段差であっても、お子さんにしてみるとすごく高く、激しく揺れているように感じたいる可能性があります。

これくらいいけるでしょ!!

怖がってないで、はやくおいで!大丈夫だから!!

このような言葉がけは絶対にしてはいけません。
私たちが50階のビルの屋上で綱渡りしているような感覚かもしれません。そのような状況であれば、絶対に上記のような声かけはできないですよね。

次にご紹介するような遊びを取り組んでいくことで、前庭覚を感じる幅が広がるお子さんもたくさんいらっしゃいます。合言葉は、少しずつ少しずつ。無理強いはせず、お子さんのペースに合わせてあげましょう。

手足で身体を支える運動あそび

姿勢が崩れても自分で支えることができれば、元の姿勢に戻ることができる!という経験を少しずつ身体を動かす遊びの中で経験を積んであげてください。“姿勢が崩れても大丈夫”という安心感が育まれていくことで、不安定な場所や高いところでの遊びにも挑戦しやすくなるかもしれません。

例えば

  • ダイニングテーブルの下やママパパの足の間を四つ這いでくぐる
  • 抱っこをしたままで、前後左右に一緒に身体を揺らしてみる(身体に圧をかけて支えてあげてね!)
  • 幅の広い段差をのぼりおり
  • タオルで綱引き
  • 毛布の上に座ってもらい、大人が引っ張ってあげる(魔法の絨毯)

前庭覚を感じにくいタイプには

刺激量の調整

自分の身体にしっかりと感覚が入ってこないように感じているため、分からないから“もっと!もっと!”と激しい遊びや行動に発展してしまいます。
好きだからとトランポリンやブランコを激しく遊ぶのは少し危険。跳び方を変えたり、揺れの向きを変えたりしながら刺激量を調整してあげてください。

して欲しい行動を言葉以外で伝えて

どうしても危険な動きをしてしまう子が多いため、叱ってしまうことも多いかもしれません。
絵カードなど目で見て分かるように伝えたり、耳で聞いて確認したり、伝える言葉を変えてみたり。
すると、大人の私たちがして欲しい行動に子どもたちは変えてくれるということはよくあります^^

力加減の伝え方をこちらの記事でもご紹介していますので、参考にしてみてください。

まとめ

☑︎前庭覚の感じ方は人それぞれ。大人も子どもも激しいことが好きな人もいれば、苦手な人もいます。
☑︎大人から見ると気になる子どもの行動は、前庭覚の働きが大きく関わっている。
☑︎前庭覚が感じやすいタイプ(慎重さん)は無理強いは絶対にしないこと。手足でしっかりと身体を支える活動を通して、姿勢が崩れても元に戻れる経験を積むこと。
☑︎前庭覚を感じにくいタイプ(ワンパクさん)は、同じ遊びではなく少し変化を付けて刺激量を調整すること。声かけの工夫をすると、して欲しい行動に繋がるかも。

昨日できていたのに、今日はできない…どうしてなの…

このように不安になったり、イライラしたりということはよくありますよね。
ママパパにとって大切な大切なお子さんのことなので、そのような感情になって当然です。
今回お伝えした「感覚の感じ方」を知っていただくだけで、少し子どもの言動を理解しやすくなり、ご自身を責めなくてすむことも多いと思います。
そんな日もある!と思っていただけるきっかけになれば嬉しいです。


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