身体

「触覚」がうまく働かないとどうなるの?

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触覚は、危険から身を守ってくれたり、触ったものが何かを分かったり、自分の身体の輪郭(ボディイメージ)の育ちに関わる感覚です。私たちが日々生活する中で、三角形と四角形の違いが分かったり、スマホを操作したり、包丁で野菜を切ったりできるのは、この触がしっかりと働いてくれているから。
では、もしこの触覚がうまく働いてくれないとどうなるのでしょうか。
触覚の働きを知ると、学習面のつまずきの原因や触ることを極端に嫌がることの理由が分かるかもしれません^^

触覚がどんな働きをしているのかについては、こちらをご覧ください。

感覚の感じ方は人それぞれ

お気に入りのお洋服の素材ってありませんか?
ふわふわしているタイプのものが好きな方もいれば、さらっとしているタイプのものを好む方もいるでしょう。
汗をしっかりと吸ってくれない素材は苦手で、年中綿100%ではないと着れないというお子さんは多いかもしれません。他にも、へびを平気で触れる人もいると思います。ですが、多くの方はあんなの触れないよ…と見ただけで震えてくる方も多いかもしれません。

つまり、触覚の感じ方は人それぞれ異なるということ。
“どうして極端に砂遊びや粘土遊びを嫌がるんだろう”
“どうしてすぐに濡れただけで着替えたがるの?”
この理由は、この触覚の感じ方が影響している可能性があるという訳です。

また、この感じ方は、時間帯や体調によっても変わります。
普段気にならない服のタグが今日はチクチクと気になる、お風呂上がりのタオルの感触が気になるということはきっと誰しもが経験したことがあるはず。
子どもたちは、大人よりもこの感覚の感じ方の育ちが未完成なことも多いです。
昨日うまくできていたのに今日うまくいかないのは、昨日よりもちょっと感じ方が違うのかな?と見てあげるとイライラする気持ちを少し抑えられるかもしれません。

触覚がうまく働かないと

感じ方はみんなそれぞれ異なることを知って頂けたと思います。では、触覚がうまく働かないと、日常生活の中でどのような影響があるのでしょうか。
よくある例を挙げてみたいと思います。

  • 痛みを感じにくく、怪我に気づきにくい
  • 極端に粘土や砂遊びを嫌がる
  • 少し汚れると気になって服を脱いでしまう
  • 手先が不器用で、道具操作が苦手
  • 図形や文字などを見て捉えることが苦手
  • 1/3に分けるなどの数的概念の理解が難しい
  • ママパパから離れることへの不安が高い
  • 興奮しすぎてしまう

注)上記に挙げた例は、触覚以外にも様々な要因が絡んでいることの方がほとんどです。

触覚の働きを思い出していただくと、このようなことが起きるかもしれないということがイメージしやすいと思います。

つまり、子どもたちはわがままで触るこを嫌がったり、ママパパを困らせるためにずっと砂場から帰らない訳ではないということ。実は、困った言動の要因に、身体の感覚の感じ方が影響しているかもしれないということを知っていただくことで、お互いのフラストレーションは軽減できるかもしれません^^

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どうしたらいいの?

触覚を感じやすいタイプと感じにくいタイプでは、アプローチが変わってきます。また、日によって感じやすいときと感じにくいときが混ざっていることもあります。

触覚を感じやすいタイプには

無理強いは絶対にしない!

製作のときに使うのりや砂遊びなど手が汚れることが予測される場合は、拭くものを必ず用意しておいてあげましょう!

これくらいいけるでしょ!!大丈夫!!

このような言葉がけは絶対にしてはいけません。
私たちが蛇をどうしても触らないといけないことがあったとき、触ったとはすぐにでも手を洗いたいですよね。
それと同じです。

また、粘土あそびなどは、ビニール袋の中に入れてあげて袋上から触らせてあげてください。
“汚れないから大丈夫”という安心できる環境で取り組ませてあげると、少しずつ触ろうと思う気持ちも芽生えてきやすいですよ^^

圧をしっかりとかけて触ってあげて

ぎゅうっと大人の手や身体の「面」で触ってあげてください。圧をかけて触ってあげることで、固有受容覚という感覚が働くため、触覚の刺激を抑えてあげることができます。
触覚過敏だからとそーっと触ってしまう方が多いですが、それは逆効果。
私たちもそーっと触られるとゾクゾクすることってありますよね。そーっとは触覚の刺激量が多くなってしまうんです。また、触るときは目で見て確認できるところから触れてあげましょう。首元をいきなり触られたらゾッとしますよね。手や足など見えるところを“ぎゅうぎゅう”声かけしながら触れてあげてください。

触っても許せる素材を少しずつ見つけよう

触覚過敏の原因はひとりひとり異なります。得体の知れないもの=怖い!と思っている場合と、このものの特性は分かっているんだけどこの感触は苦手という場合で、少しアプローチは変わってきます。
服を着たがらないお子さんも多いと思います。
その場合は、素材の問題なのか、タグがついているのがチクチクするのか、それとも服の色なのか。。
素材の問題であれば、本人にとって着心地のいいものを探していくのが近道です。

ちなみに、うちのきょうだいさんは、タグが付いているものはNG&赤色の服ONLYだったそうです(笑)

触覚を感じにくいタイプには

圧がしっかりと入る遊びを

四つ這いや手のひらで粘土のお団子を押しつぶすなど手足にしっかりと力が入る活動を、たくさん取り入れてみてください。これらの活動は、触覚だけでなく固有受容覚という筋肉にどれくらい力が入っているかを教えてくれる感覚も働いてくれます。そのため、自分がどのように身体を動かしているのかをイメージしやすくなります。

触覚を感じにくいことは私たちの生活の中でもよくあること。
例えば、冬場は手袋をつけてスマホを操作する方も多いかも知れません。素手のときと手袋をつけたとき、操作の差を感じませんか?これは、手袋によって触覚のセンサーが遮断されてしまったため、うまくスマホ画面の情報を得られないことが原因で起こってきます。

お風呂で身体を動かしてみて

湯船の中では全身が水に包まれていますね。水の中は水圧があるため、地上よりも自分の身体の動きが感じやすくなります。ボールプールや夏場のプール遊びは、触覚を育む絶好のチャンス!また、泥あそびや泡あそびなど触る遊びもできる限り経験させてあげてくださいね!

まとめ

☑︎触覚の感じ方は人それぞれ。
☑︎大人から見ると気になる子どもの行動は、触覚の働きが大きく関わっている。
☑︎触覚が感じやすいタイプ(慎重さん)は無理強いは絶対にしないこと。圧をかけながら手や足を触ってあげて。
☑︎触覚を感じにくいタイプは、同じ遊びではなく少し変化を付けて刺激量を調整すること。声かけの工夫をすると、して欲しい行動に繋がるかも。

昨日できていたのに、今日はできない…どうしてなの…

このように不安になったり、イライラしたりということはよくありますよね。
ママパパにとって大切な大切なお子さんのことなので、そのような感情になって当然です。
今回お伝えした「感覚の感じ方」を知っていただくだけで、少し子どもの言動を理解しやすくなり、ご自身を責めなくてすむことも多いと思います。
そんな日もある!と思っていただけるきっかけになれば嬉しいです。


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